あるコラムで、「昔のキュウリはうまかった」という記事がありました。
しっかりした歯ごたえと味わいが、現在スーパーなどで売られているキュウリとは違うそうです。
昔のキュウリは、農薬や化学肥料を使わず、農家の方が丹念に育てたということもありますが、それ以外に、接ぎ木をしていなかったことが味の違いを生む大きな理由のようです。つまり、「自根(じこん)キュウリ」であるかないかです。
また、皮が硬いわりに身が柔らかい今のキュウリは、漬物に適さないため、漬物業者は中国産キュウリを使うことが多いといいます。
コラムは、「自根を失った日本の食文化の皮肉な構図である。」と結んでいました。
自分のあるいは自社の根っこが何なのか、どこなのかを見失わないようにしなければと痛感した次第です。