卒業生を送る言葉
桜のつぼみも膨らみ春の訪れを予感させる今日このごろ。
半世紀にわたる人生を歩んで来られました卒業生のみなさま。ご卒業おめでとうございます。
私は直前会長として残りますので、共に活動してきた同級生のみんなと一緒に卒業できないのは誠に残念です。
会長を引き受ける時に「ワシらがおるけ〜心配するな」と言ってくれた同級生のみんな。
本当のところは「ワシはやりとうね〜け〜中村にさせとけ」ということだったのかも知れませんが。
それにしても、一緒にやってくれる仲間がいて、いざとなれば助けてくれるという気持は心強かったです。
以前から一緒に活動し付き合いはありましたが、青年部の活動を通じてさらに深い絆を築くことができました。
特にこのラスト1年間は今までの集大成とも言えるほど濃縮されたものを感じました。
朝市開催を目前にしてまだやり遂げたと言う実感は無いかもしれませんが、今貴方がたの心の中に渦巻いているものはなんでありましょうか?
ほっとする安堵感でしょうか?
やって良かったという満足感でしょうか?
もっとやればよかったという歯痒い思いでしょうか?
まだ残って活動したいという未練心でしょうか?
次は何をしようかという期待感でしょうか?
やっぱり仕事しかね〜ぇでという使命感でしょうか?
ただ、いつでもどこにいても倉敷商工会議所青年部の活動は気になるところでしょう。
青年部の名前を新聞やテレビラジオで見たり聞いたりすれば嬉しいものだと思います。
後に続く我々は、貴方がたやの先輩方が青年部の名前を耳にして微笑ましく頼もしく思えるような活動を続けて行きますので、暖かく見守り、ときには手助けもし、これからの青年部を一緒に育てて行ってください。
十年後二十年後には、あの時一緒に朝市をやったのは俺たちだと胸を張って言い、肩を組んで飲み明かしましょう。
貴方がたの足跡は永遠に語り継がれるでしょう。
いつも肝心なときにちょこっと的を得たアドバイスをしていただいた祐三さん。
頑固な黒に冷静な世良っち、楽しいこと大好きなフニャと、幼稚園からずっと一緒のとっちゃん。
今年はよく顔を見せてくれた典さん。
最近あまり顔を見なくなった村上さんは名前すら忘れてしまいがちでしたが。
貴方がたの顔のしわ1本1本には五十年間の喜び悲しみや経験してきたことがレコードの溝のように刻み込まれています。
これからもドンドン良いシワを刻み込んで素敵に年を重ねて行ってください。
今後も元気で活躍されることを祈念して、会長としてのはなむけの言葉といたします。
ご卒業おめでとうございます。そして、ありがとうございます。
平成十七年三月十二日
倉敷商工会議所青年部
会長 中村 公彦
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