セブンイレブンが、おにぎりの販売を開始するにあたって、社内会議が開かれた時賛成派の若手グループと反対派の年長グループが真っ向対立しました。
反対派は、「米を主食にしている日本人が、毎日家庭で食しているものをわざわざコンビニで買うはずがない」と言い、賛成派は「米を主食にしている日本人だから、コンビにでもおにぎりを買うはずだ」と主張しました。
どちらの意見もそれなりに説得力があり、激しい議論が交わされましたが、「何もしないための会議は意味がない」ことと「コンビニの主要客が若年層である」ことから若手の賛成派意見を尊重することになり、おにぎりの販売が決定しました。
しかし、発売当初は決して順調な売り上げではなかったようです。
その後、米の種類や炊き方(米の硬さ)、具の種類、塩加減、地域特性、包装形態等研究され、試行錯誤を繰り返しながら現在に至っています。
ここで、おにぎり市場を数値化してみますと、セブンイレブンだけで、1日170万個平均売れているとのこと。 1個単価を仮に100円としても、100円×170万個で1億7千万円の売り上げです。一年にすると、な・な・なんと620億円になります。
たかが「おにぎり」とはいえませんね。
このお話には、いくつかの教訓が潜んでいます。
皆さんの会社の「おにぎり」はどうですか?

カモ井加工紙株式会社
鴨井尚志