「情報を釣る」
情報をたくさん集めなければいけないと思っている人がいます。もちろん情報は多いほうがいいということはあるでしょうが、そんなにたくさん情報を集めても実際に役立てて使えるの?
と問われると、なるほどそれはそうだと思うでしょう。
情報をたくさん集めて、これから何が言えるだろうと考える方法は、科学的研究では不可欠のことです。一部の情報やデータだけで判断すれば、間違った結論を導く危険は大です。
このような方法のことを、難しくいえば「帰納法」といいます。
ビジネスに必要なほとんどの情報は、研究的なものは別にして、数多く集めて必要なものを選び出すのではなく、情報という大海から、役に立つものを釣り上げるような気持ちになる方がうまくいきます。
情報は、集めて整理するという大掛かりな方法ではなく、釣り上げることができます。それはどうするのかって?この時に使う釣り針は「問題」です。はっきりと自分が知りたい問題を持っていれば、必要な情報は自然と集まってくるものなのです。

カモ井加工紙株式会社
鴨井尚志