「一定の要件(職種・職務や賃金水準)を満たすホワイトカラー労働者を労働時間規制の適用除外とするホワイトカラー・エグゼンプション制度」が一時議論になりました。
この制度、一面では「自律的な働き方」の問題であり、他面では「残業代カット」の問題でもあります。
今回は、感情論的なデメリットが先行し、国会での可決は見送られましたが、あるアメリカ人の面白い指摘を聞きました。
「電車は数分毎に発車し、新幹線はもとより、JR在来線もその他私鉄も時刻表通りに運行され、バス停にはほかの国では見られないような分刻みの時刻表が張ってある。それらを待つ乗客は、電車が数分遅れただけで騒ぎ、商談においても、待ち合わせ時間に遅れることは大罪を犯したごとく責められる。それほどまで時間に厳しい日本人が、なぜ仕事の終業時間に会社を出られないのかとても不思議だ」

「残業は、日本人特有の勤勉さ、責任感などの副作用」ですまされるものでしょうか?残業をなくす⇒工夫する⇒能力がアップする⇒ ⇒ ⇒。「残業代がもったいない」と言うレベルの問題提起はやめて、もっと根本的なことを考えなければならないように思います。