昨日総務広報委員会を中心に、テーブルマナーの講習があったようですが、いかがでしたか?
マナーについて、面白い文章がありましたので、皆さんにご紹介します。
マナーという言葉を聴くと、何か特別なものを感じて背筋を伸ばしてしまう人が多いように思います。
しかし、マナーに分類があるわけではなく、社会生活と総て共通しているものです。
人間がお互い気持ちよく生活していくための知恵がマナーであり、それは万国共通のものです。
マナーの根源はキリスト教文化に示されているらしく、新約聖書の中に「何事も自分がして欲しいことを、人にもしてあげなさい」という一説があります。これがマナーの発祥だそうで、特別難しいことを言っているわけではありません。
日常生活にたとえればわかりやすいでしょう。会社に出勤したときに、明るい声で「オハヨウゴザイマス」と挨拶されると、その日が爽やかになります。仕事の相手に丁寧に誠実に対応されたら誰でも気持ちがいいものです。つまり、自分が気持ちいいと感じたことは、他人も同じなのです。そういう気持ちで過ごせば、人間関係はスムーズに行きます。
また、論語の中で孔子は「己の欲せざるところは、人に施すなかれ」と言っています。これは、前述の新約聖書とは相対的な言葉で、自分が嫌だと思うことは他人にしてはいけないという教えです。
静かなレストランの中で某弱無人に騒がれては誰でも不愉快になりますし、みんながくつろいでいる美しい公園にゴミやタバコの吸殻をポイ捨てされたらいやな気持ちになります。だったら自分もそれをやらないことです。人が気持ちよく過ごすための
ルールがマナーです。
洋の東西を問わず、キリスト教文化も論語の教えも、それらの言葉の背景にあるのは、他人への思いやり、気遣いです。
肩肘張ることなく人間として当たり前のことをする。それが「マナー」です。
以上
カモ井加工紙株式会社
鴨井尚志