ゴルフの全米オープンが先日終了しました。
結果は、ご存知の通りニュージーランドのマイケル・キャンベル選手が大方の予想を覆して見事優勝を飾りました。
キャンベル選手は、10年前地元のトーナメントに初出場し、初優勝という鮮烈なデビューをしたものの、その後ケガで調子を落とし、なかなか陽の目を見ることがなかったそうです。
プロでありながら、80を切れない日々が続き、ゴルフを断念することも考えたとのこと。
そんな苦労人が掴んだ大きな栄光は、想像を超える喜びだと思います。
海外のゴルフを見ていると、皆さんもお気づきかもしれませんが、優勝者のインタビューが実に素晴らしいと、いつも思わされます。
今回のキャンベル選手も、優勝の喜びに浮かれることなく、対戦相手を称え競技に関わったスタッフへの感謝の言葉を述べています。
本命の一人とされながら、惜しくも2位になったタイガー・ウッズ選手も「キャンベルは底を味わい這い上がってきたプレーヤーだ。彼の努力をだれもが認めている。優勝者に相応しい人格を持った選手だ」と賛辞を贈っています。
同じフィールドで必死に戦ったもの同士だからこそ分かり合える気持ちと常に相手に対してはらわれる敬意は、見ていても聞いていてもある種の感動を覚えます。
「今日の優勝はいかがですか?」と問われ、「○○番ホールのパットがポイントでした」としか答えない日本人ゴルファーの多いこと。
上手いプレーヤーである前に、よき人間であることが大切ですよね。
カモ井加工紙株式会社
鴨井尚志