先日、弊社のある部署に人員を補充するため、募集をかけました。
年齢40歳位までの人という年齢制限を設けての募集です。
そこへ、年齢62歳の方が応募してこられました。
最初、総務部の者が「年齢が高いから」との理由により、書類選考の段階でふるいにかけておりましたが、他の社員が「40歳まで」というこちらの条件を知りつつ応募してくるには何か理由があると感じたようで、小生のところへその人の履歴書を持ってきました。
早速、履歴を見てみましたところ、高学歴・豊富な経験・高度なスキル・実践的な資格を持った人で、これだけの人物は弊社におりません。
しかも、年金の関係上高い給料はいらないとのこと。
現在、世の中は60歳定年が主流ですが、上述したような素晴らしいキャリアを持ち、なお体力も気力も衰えていないこの手の人は日本中に溢れています。
既にご存知の通り、こういった人達が中国や韓国へ流出し、もうひと花咲かせようと頑張っているのが現状です。
新聞やニュースの中だけの出来事ではなく、我々の身近にも優れた人材がいることを改めて実感した次第です。
若手を採用し、育てることも大切なことですが、ベテランを上手に活用することも企業にとって見落とせない採用術だと思います。
「適材適所」という言葉があります。これに「適時」を加えてみませんか。
「適時」とは、その人の年齢でもあり、企業にとってのタイミングでもあります。
カモ井加工紙株式会社
鴨井尚志