先週末、例会が行なわれましたが、その席で「高校野球界の不祥事」について何人かと話をしました。
賢明な皆さんのこと、なぜ高校野球に関わる人達だけが不祥事発覚の際、ニュースに取り上げられるのか不思議に思われているでしょう。
高校生の全国大会は、他にもサッカーやラグビー、バレーボールなどいくらでもあるのに、不祥事が取り沙汰されるのは、いつも野球ばかりのように思います。
注目度が高いから? 歴史や伝統があるから?
ここに大きな落とし穴があるのかもしれません。
「全国の人が注目している」ことが大義名分になって、みんなで騒いでしまうその陰で、青少年の人生が左右され、弄ばれています。
ニュースや記事を見る限り、学校はどのような対応をするのか、高野連はどのような処分を下すのかばかり報道され、肝心の事件の予防措置や是正処置は置き去りです。
甲子園へ出場をさせるか辞退させるか、優勝を取りやめるか認めるかのアンケートや議論より、もっと大切なものがあるはずです。
注目度が優先され、これからの青少年が大人たちのおもちゃ(犠牲)にされている気がしてなりません。
青少年たちは、どのような思いでニュースを見ているのでしょうか?

鴨井尚志