先日、林原生物研究所の方の「恐竜」のお話を聞きました。億年単位の歴史の話です。

また、このところ各YEGでも周年行事が行なわれています。我々も来年は10周年の記念式を開催します。それぞれの歴史について見聞するそんな折、13年前、カナダで開かれた国際環境会議の中で、インド代表が講演した話の一部を見つけました。
今、私たちの森にあなた方の国から沢山の人が来て 沢山の木を伐り、沢山のダムを作ろうとしている。
はっきり云う。よくきいて欲しい。私たちは決して貧しくない。私たちは豊かだ。私たちは何も欲しくない。ダムも、電気も、お金も。
あなた方は経済という宗教にとりつかれてしまった。
あなた方の神様はお金。儀式は開発。いけにえは地球。あなた方の神様からの贈り物は飢えと公害と戦争。
私たちは開発を望んでいない。 開発は自然を殺すこと。 一時の富をもたらすが永遠の生活と、幸せを失う。
私たちは幸せを求めている。それには少しの土地と少しの水、そして少しの食べ物で充分だ。
幸せはお城から来るのではなく、自然の中に、既にある。
悩みは欲の中にあり、幸せとは欲を捨てること。
あなた方はどうしてそんなにあたり前のことを忘れてしまったのか。
あなた方はこれから何処へ行くのか。
文中の「あなた方」は、当然のことながら先進国を指します。
便利さと富を追求し、得たものは確かに大きいのですが、同時になくしたものも沢山あるように思います。
我々は、その「なくしたもの」に気付いていないのか、それとも知ろうとしないのか。
「あなた方はこれから何処へ行くのか」という一節は非常に重い問いかけです。
禅問答のような問いかけですが、我々の会社も仕事も人生も青年部の活動も、何処から来て、これから何処へ行くのかを考えなければ、今の自分(会社・仕事・人生・青年部)を見失うかもしれません。

鴨井尚志