子供の無邪気な質問は、時として我々大人を「ハッ!」とさせることがあります。
息子が、「お父さん、人間の顔は、目が二つ、耳も二つ、鼻の穴も二つあるのに、口だけは一つだね」と尋ねてきました。
天地創造の神がどういった意図でそのようにしたのか、知る由もありませんが、考えてみるとなかなか面白そうです。
目はモノを見るためにあり、耳は音を聞くためにあり、鼻は呼吸するためにあります。しかし、口は数が一つしかないのに、モノを食べる、飲む、喋る、タバコを吸う、そして愛情表現(口づけ)までもします。
よく「耳は二つ、口は一つなのだから、まず聞くことから始めよう」と言われますが我々は口を働かせ過ぎているようです。
また、たくさんの機能を持ってしまったばかりに、様々な弊害を生んでいることも確かです。
特に、「口は禍の元」「舌は禍の根」「口と財布はしめるが得」等々の言葉が示すとおり、我々は少々喋り過ぎているのかもしれません。
パントマイムを見れば、それが良くわかります。