千葉ロッテマリーンズファンの方、日本シリーズ優勝おめでとうございます。
晴れて「日本一」となられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
今回の日本シリーズは、実にあっけなく終わってしまった感じがしますが、とても内容の濃いシリーズだったと思います。
特に、ロッテのバレンタイン監督や選手の言動が素晴らしく、見ていて気持ちのいいものでした。
負けてこんなに爽やかな気持ちになったことは、あまり経験がありません。
試合中のプレーは、どの選手もはつらつとして躍動感があり、全員で野球を楽しんでいたようです。
試合後のインタビューでも、決しておごらず、相手を称える言葉は、敵ながら「あっぱれ」と思わずにいられません。
野球の技術や戦略的なことよりも、人間性に負けてしまった気がします。
若手中心のチームでありながら、ここまで人間力を高めたバレンタイン監督の手腕は、大いに参考になります。

一方、負けた阪神の選手にも拍手を送りたいと思います。
セ・リーグの覇者として臨んだ大舞台で、自分たちの力を示す間もなく敗れたことは、悔しさ、情けなさ、申し訳なさの入り混じったものだと想像します。
しかし、ロッテの優勝が決まり、バレンタイン監督の胴上げが始まっても、ベンチ裏に引き上げる選手は誰一人おらず、しっかりとその光景を目に焼き付ける姿は、「来年こそ!」の思いを感じさせてくれました。
たった4試合の短いシリーズでしたが、スポーツの素晴らしさを満喫できた4日間でした。
両チームの選手に感謝します。

鴨井尚志