かつて藤山寛美という一世を風靡した喜劇役者がいました。
彼がある日、若い弟子たちに向かって言った話があります。
「今の若い人いうのんは、自分で考えて何かしたろいう人が少ない。
わては別にそれを悪いとか、けしからんとかいわしまへんし、責めもしまへん。
あんたらがトイレに行きたいいうたら、トイレへ連れて行ってあげます。
トイレの戸も開けたげます。
パンツおろしてくれいうならおろしてあげます。
お尻も綺麗に拭いてあげます。
それがわての仕事や思うてます。
けどでんな、ウンコきばんのは、わてにはできしまへん。
自分できばっとくんなはれ。
それはあんさんらの仕事でっせ」