世間は、耐震構造偽装事件で大騒ぎになっています。
直接人間の生死に関わる事件ですから、注目を集めるのは自然の流れなのでしょう。
弊社も含めて、直接消費者の生死に影響を及ぼすことが通常では考えにくい製品やサービスを扱う会社は、えてして観客席に座ってしまいがちです。
しかし、ささいな失敗やクレームあるいはロスが、顧客を裏切り、やがて自分に返ってくることは、顧客の生死ではなく、会社のそして自分の生活の生死に繋がることを意識しなければなりません。
また、この騒ぎの中、「安物を買うと後が怖いことを示すいい例だ。
これで変な値下げ要求はなくなる!」といった販売者の声をあちこちで聞きます。
これも、自社のコスト削減意識を薄めてしまう元になりかねません。
今回の事件に限らず、非日常的な出来事は、必ず多くの教えをもたらしてくれます。
つい希薄になりがちな危機感を思い起こさせてくれる警鐘だと思います。