昔話の「蛇婿」というのを聞きました。
大蛇に嫁いだ娘が、持参した嫁入り道具を使って見事に大蛇を退治するのですが、帰り道がわかりません。陽の落ちた闇の中 を歩いていると、遠くに明かりが見えました。それを目当てに娘は進み、老婆に助けられます。
娘はやがて、長者の若旦那と結婚して、幸せに暮らすといったストーリーです。
あたりが真っ暗で、どこへ進めばよいのかわからないと、途方に暮れてしまいます。しかし明かりはどこかにある。きっとある。見えた明かりの方にまっすぐ行けば、きっと助けがあって、道が拓ける。そういったメッセージが込められたお話です。
一寸先は闇、という厳しい時代を生き抜く我々に勇気を与えてくれる物語です。「お先真っ暗」と悩む人の中には、自分で目を閉じている人がいることもあります。目をつむれば誰でも暗闇になります。自分から目を開けなければ明かりは見えません。
また、どんなに暗くても自分の心の明かりだけは消したくないものです。その明かりを頼りに向かってくる人と素敵な出会いがあるかもしれません。ビジネスチャンスも拡がるかもしれません。