とある家庭での出来事。
ある日、奥さんの両親がやってきた。4人でお茶を飲み、話をしているうちに夕食時となった。
主人は両親に気を遣って、「食事にでも行きましょうか」と誘った。両親はその提案に応じて、4人は車に乗り近郊のレストランに向かった。あいにく目当ての店が休みであったため、他の店に入って食事をした。しかし、その店は味もサービスも悪く、みんな食事を楽しむ雰囲気ではなかった。
家に帰ってから主人が「もう二度とあんな店に行く気はしない」と何気なくこぼしたところ、「私だってそうよ。慌てて出掛けたから服が選べなかったわ」と奥さんが言う。
両親も「私たちも誘いを断るのは悪いと思って・・・」となってしまった。
目当てのお店が開いていて満足していれば出なかった不満が、一気に噴き出てしまったのである。
普段の生活でも、仕事でも、へんな気遣いやちょっとしたためらいが誤解を招いたり、後々大きな爆弾になったりすることがあります。
明確な自己主張をしないと起こる現象です。