ある農夫が、朝早くに起きて畑を耕そうとした。ところが、トラクターの燃料が切れていたので、近くまで買いに行こうとした。途中でブタに餌をやっていないことを思い出して、納屋に餌をとりにいった。すると納屋に置いてあるジャガイモが発芽しているのを発見した。これはいけないと思い、ジャガイモの芽を取っているうちに、暖炉の薪がなくなっていることを思い出して薪小屋へ足を運んだ。薪を持って母屋へ向かっていると、ニワトリの様子が変である。どうも病気にかかったらしい。取り敢えずの応急処置をほどこして、薪を持って母屋にたどり着いた頃には、日がトップリと暮れていた。
農夫は、やれやれ何とせわしい一日であったかと思いながら、一番大切な畑を耕すことができなかったことに気がついたのは、床に入ってからであった。
皆さんも同じような経験があると思います。
一日の時間について、色々なものをトランクに詰める作業に似ているという話を聞いたことがあります。何気なく詰めていると、一番大切なものが入らなくなることがありますし、いい加減な詰め方をしていると10入るところが8くらいになってしまうということです。
まず、一日にやらなければならにことを全部書き出し、次にどうしても今日しなければならない重要なことを選び、最後に緊急性を考えて仕事に順番をつけて処理すれば、きっと仕事の能率は上がるんでしょうね。
ある経営者に上記の手順を「紙に書くこと」それをアドバイスしただけで、感謝され多額の報酬をもらったコンサルタントがいるそうです。