このところ、毎週のように全国各地でマラソン大会が開催されていますが、「マラソンで勝つために必要なものは?」と問われれば。あなたなら何を思
いつきますか?
42・195キロを走りきるスタミナ?それともスピード?はたまた他の選手との駆け引き?
バルセロナ五輪で8位入賞した谷口浩美・沖電気監督が面白いコメントを出していました。
それは「気配り」。00年のシドニー五輪女子マラソンで、金メダルに輝いた高橋尚子選手を見て感得したというのです。競技終了後、帰国のため、陸
上の選手団が空港の待合室に集まったとき、高橋選手は監督、コーチから飲み物の注文を聞き、自ら運んできました。
谷口監督は「ヒロイン気分に浸っていてもおかしくないのに、おくびにも出さない。自然に出来るところが彼女の強さ」と感じたそうです。
男子で2時間10分、女子で2時間20分。これほどの時間をライバルと共にするスポーツでは、相手の体の状態、心境を察知することが、勝敗を分ける
重要な要素ともなります。その「観察力」を磨くためには、日常生活での「気配り」が一番だというのです。
これって、仕事にも通じそうですね。