雑誌に載っていた「詫び状」の書き方をご紹介します。
                            平成  年  月  日

株式会社○○○○

代表取締役 ○○○○様

                            株式会社××××

                            代表取締役 (1)(自署)

(2)謹啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、 このたびは弊社製品の納入につきまして、不備のある製品をお届けする不始末を起こしてしまい、ご関係の皆様には多大なご迷惑
をお掛けしましたこと、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。
 弊社に対するご信頼ならびにご期待に反する結果を招きましたことを担当の○○より報告を受け、誠に申し訳なく恐縮至極に存じます。
(3)何故このような事故が起きたのか、 早速関係部門におきまして、事故原因の究明に当たらせておりますが、(4)弊社といたしましもかかる事故の皆無を期し、一層の品質管理体制の強化を図り、 事故の再発
を防止する所存でございますので、 何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
(5)なお、 本件解決のために、 担当の○○をお伺いさせ、 直接ご相談させていただきたく存じます。 ご多忙のところ誠に恐縮ではございます
が、ご引見賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 甚だ失礼ではございますが、 書面にてお詫び申し上げますと共に、今後とも弊社製品につき、変わらぬご愛顧の程、 重ねてお願い申し上
げます。
(6)どうぞご自愛くださいまして、 益々ご活躍くださいますよう、 心よりお祈り申し上げます。

謹白

(解説)
(1)自分の手書きで署名を行なうと、真摯な姿勢で臨んでいることを伝えられる。
(2)できるだけ最上級の頭語を用いて、相手に敬意を表する。
へたな自己弁護はせず、非を素直に認める。
(3)原因究明に向けた行動をしていることを伝える。ただし、究明には時間を必要とすることも多いので、期限は明記せず、余裕を確保する。
(4)再発防止を示すことが、信頼回復の第一歩。また、 失敗について指摘を受けたことが、改革・改善のきっかけになっていることを強調すれ
ば、「よいことをした」と相手も快く感じる。
(5)最終的にどのような償いをするのかを示す。
(6)形式にとらわれることなく、「申し訳ない」というこちらの真意を素直な言葉や表現で伝える。

「クレーム処理研究会」の参考資料より