ユニーの名誉会長・西川俊男氏は、若いころにご母堂からいただいた「商売の教え」を、尊い遺訓としてたいせつにしておられる。
次が、その教えである。
「一所懸命に働く人は多い。しかし、同時に一所懸命に考えるんだよ。
ハード・ワークというものは、ハード・シンキングがあるから生きるんだよ」「柔らかい体質にするんだよ。間違ってたら直すんだよ。できなかっ
たら繰り返すんだよ。頑固になるなよ。角張るなよ。柔らかくなれよ。
それが若いということ。若ければ教えてくれるよ」「経営に落とし穴があるよ。落ちたって嘆くなよ。次に落ちなきゃいいんだよ」
「青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。すなわち働け、もっと働け、あくまで働け」とはビスマルクの言と伝えられるが、先の”遺訓”
に比べると、いささか能がないようにすら思える。
西川氏ご母堂の「商売の教え」こそ、ほんとうに働いた人ならではの名言ではないだろうか。