「オイちょっと待てよ。今でもできるんだよ!何で今やらないんだ!!」
ある居酒屋チェーンの社長が叫びました。全社員を集めた会での出来事です。社長が声を荒げたのは、一人の店長が店舗の改装にあたり、「店舗を新装したら、もっとサービスを良くします」と決意表明をしたときです。
「新装したら良くする」では、今のお客様を大切にしていないのではないかと社長は感じ取りました。
「次はがんばります」。一見決意を表したように思えるこの言葉には、現状の限界や諦めが見え隠れします。
顧客に対するサービスと店舗の改装は、別の次元のものであることを認識しなければなりません。

今、球団の解散騒動の渦中にいる萩本欽一さんが、以前インタビューで次のように語っていました。「凡ミスした選手が『次はがんばります』っていうけど、それは許せないんですよ。今日がんばらないと、今日来てくれたお客さんに失礼じゃないですか。それに、誰にでも『次がある』とは限らないんですよね」。