さあ皆さん、仕事でお疲れのところ、一服タイムです。
頭の体操で、固まった脳をほんの少し柔らかくして、気分をリフレッシュさせてから、次の仕事に取り掛かりましょう。
(問題) ある映画館では、普通席が1300円、指定席が1800円でした。
一人目のお客が黙って2000円を出すと、窓口の女性が「普通席ですか、指定席ですか?」と尋ねました。
二人目のお客が黙って2000円を出すと、「指定席ですね」と言って、おつりの200円を返しました。
なぜ「指定席」だとわかったのでしょう?

答は下の方へ「白地で」書いていますので、、反転する前に少し考えてみてください。

(答)
1000円札と500円玉2枚で払ったから。
「常連客で、窓口の女性と顔なじみだった」という答もあるでしょう。

知りえた情報から抜け落ちている内容が、決定的な判断材料になることがあるという事例です。
情報は、様々な角度から分析することが必要です。

「データ重視の野球」の代表格といわれるプロ野球の野村監督が以前次のことを言っていました。
「データ重視の野球」ということならば、いまどき、どこのチームも、多くのスコアラーを派遣し、大量のデータを入手して、徹底的に分析していますよ。
肝心なことは、その膨大なデータ分析結果の中から、次の試合に勝つためのポイントを、いくつかに絞って掴み出すことです。
そして、そのポイントを、それぞれの選手の個性に合わせて、これとこれ、といって分かりやすく伝えてやることですよ。

この野村監督の言葉は、「情報化」についての一つの逆説に、気づかせてくれます。
「情報化」によって、我々の「思考」は、決して楽にはならない。それは、我々に、ますます深い「智恵」を求めるからです。
情報は、必ずしもそのままで答にならないということですね。