「いくつの命を捨てるのか数えてみよう!」
ある小学校のクラスで給食を残す子が増え始め、担任の先生が切り出しました。生徒それぞれが皿の上の食べ残しを見つめながら、ご飯はイネ、みそ汁は大豆とたまねぎとワカメ、牛肉なら牛や牧草、魚はプランクトンの果てまで、思いつく食材の中身を書き出しました。
たった1回の給食を、たくさんの命が支え、その命をいただき、そして自分は生かされているのだと子供たちは気づき、給食を残す児童がいなくなったそうです。(これって、見事なコーチング手法の成果ですよね)
学校給食発祥の地は、山形県鶴岡市だとか。貧しい家庭の子どもたちが空腹に耐え切れず、級友の弁当を盗み始めました。「つらい思いをさせたくない」。心を痛めた僧侶らが、浄財でおにぎりなどを作ったのが始まりだそうです。
給食の原点は「思いやり」です。食育の大切さが強調される一方で、給食費滞納問題がクローズアップされています。給食が果たしているたくさんの役割に思いをめぐらす人が一人でも増えればと願います。
今日、夕飯をいただくとき、「命の数」を数えてみませんか?