手紙や書類の文章は、できるだけ「達意簡明」を心がけたいものです。
「達意」とは意図を十分に行き届かせることであり、「簡明」とは簡単明瞭なことを言います。
ユーゴーが 「レ・ミゼラブル」 を出版したときの、 出版元とのやりとりでは、ユーゴーから 「?」、 出版元からは 「!」 だけでした。
「売れ行きはどうか?」という問いに、「すばらしい!」と答えたのです。
フランスの哲学者・パスカルは、ある手紙の終わりにこう記しました。
「私はこの手紙をいつもよりずっと長く書きました。 というのは、それを短く書く時間がなかったからです。パスカル」
確かにパスカルの言うように、達意簡明な手紙を書くには事前に考えをよくまとめる時間が要ります。
達意簡明とは、その成果なのでしょう。
俳句や短歌って凄いですね。