サッカーワールドカップは、イタリアの優勝で1ヶ月にわたる激闘の幕を閉じました。 数々の名プレーを見せつけてくれた各国の選手に感謝しています。

日本チームは、惜しくも予選リーグで敗退し、下馬評の高かったブラジルやイング ランドも夢半ばで、去っていきました。
大きな期待があるだけに、ひいきのチームが敗れたとき、周囲は冷たい反応を示 します。悔しい気持ちをどこかにぶつけたくなるのでしょう。
「ジーコ監督の采配が悪い」「柳沢選手はダメだ。」と無責任に名指しで罵声を浴び せます。

次の成功(勝利)に結びつけるために、敗戦の原因を分析することは必要ですが、 敗戦の犯人捜しは、敗戦から学ぶこととは違うと思います。
観客だからということだけで、うっぷん晴らしのための犯人捜しをしていては、個人 の成長も組織の進歩も社会の発展も望めません。
試合の勝ち負けだけでなく、多様な分析ができる人間・組織・社会になることを試さ れている気がします。